結婚相談所で多くの方を見ていると、
「価値観が合う人がいいです」
という言葉を、本当によく耳にします。
実際、結婚相手を考えるうえで、価値観はとても大切です。
どれだけ条件が良くても、価値観のズレが大きいと、一緒に生活する中で苦しくなることがあります。
ただ、婚活の現場で見ていると、
この「価値観が合う」という言葉が、少し曖昧なまま使われていることも少なくありません。
話が合うこと。
趣味が同じこと。
考え方が似ていること。
なんとなく一緒にいて違和感がないこと。
もちろん、そういうものも大事です。
でも、それだけで「価値観が合う」と考えてしまうと、婚活では見落としてしまうこともあります。
今回は、
結婚相談所で多くのご相談を受ける中で感じる、婚活で勘違いされやすい「価値観が合う」ということ
についてお話しします。
目次
①「同じ」であることが、価値観が合うことではない
婚活のご相談を受けていると、
価値観が合う=考え方が同じ
と思われていることがよくあります。
好きなものが似ている。
休日の過ごし方が近い。
お金の使い方が似ている。
食の好みが合う。
そういう共通点があると、たしかに安心しやすいです。
でも、結婚生活の中では、
全部が同じであることよりも、
違いがあったときにどう向き合えるか
のほうが大事になることがあります。
たとえば、
片方は節約を大事にしたい。
もう片方は、使うべきところには使いたい。
考え方は少し違っていても、話し合いができて、お互いを理解しようとできるなら、大きな問題にならないこともあります。
逆に、表面的には似ていても、
自分と違う考えを受け入れられなかったり、歩み寄れなかったりすると、関係は苦しくなりやすいです。
価値観が合うとは、
ただ“同じ”ということではないのだと思います。
②会話が合うことと、価値観が合うことは少し違う
婚活の場では、
「会話が盛り上がった」
「話しやすかった」
という感覚を大事にされる方も多いです。
それ自体は、とても大切です。
一緒にいて会話がしやすい相手は、それだけで安心感があります。
でも、会話が合うことと、価値観が合うことは、少し違います。
その場では楽しく話せても、
大事な場面での考え方がまったく違うこともあります。
たとえば、
- 結婚後の働き方をどう考えるか
- 家事や役割分担をどう考えるか
- 親との距離感をどうするか
- お金の優先順位をどう考えるか
こういう現実的なテーマになると、
初期の会話の楽しさだけでは見えない違いが出てくることがあります。
婚活では、
話しやすさも大切。
でもそれだけで「価値観が合う」と判断しすぎないことも必要です。
③違いがないことより、「違いを話せること」のほうが大事なこともある
結婚生活では、
どれだけ相性のいい二人でも、まったく違いがないことはありません。
育ってきた環境も違えば、
お金の感覚も、家族観も、言葉の使い方も違います。
だから本当に大切なのは、
違いがないことよりも、
違いが出たときに話せること
です。
価値観が合うかどうかを見たいなら、
「同じかどうか」だけでなく、
- 違う意見をどう受け取る人か
- 否定せずに聞ける人か
- 自分の考えを押しつけすぎないか
- すれ違ったときに話し合えるか
そういう部分も見ていく必要があります。
価値観が合う相手というより、
価値観の違いがあっても関係を壊さず向き合える相手
のほうが、結婚相手としては大事なこともあります。
④婚活で「価値観が合わない」と感じるとき、本当にズレているのは何か
婚活では、お断り理由として
「価値観が合わない気がしました」
という言葉がよく使われます。
でも実際には、その言葉の中にいろいろな意味が入っていることがあります。
話し方のテンポが違った。
大事にしているものが少し違った。
会話の温度感が合わなかった。
自分のことをわかってもらえない感じがした。
本当に価値観が大きく違う場合もありますが、
中には、価値観そのものというより
安心感が持てなかった
受け止めてもらえている感じがしなかった
ということもあります。
つまり、価値観が合わないのではなく、
「この人とはうまく話し合えないかもしれない」と感じている場合もあるのです。
だからこそ、婚活で「価値観が合う・合わない」を考えるときは、
言葉の表面だけで判断しないことが大切です。
⑤結婚で大事なのは、「価値観が同じ人」より「価値観をすり合わせられる人」
婚活では、
つい「価値観がぴったり合う人」を探したくなります。
でも実際の結婚生活では、
最初からぴったり同じ人を見つけることより、
違いをすり合わせながら関係を作っていけるか
のほうが大事になることがあります。
全部が同じでなくてもいい。
ただ、自分にとって大事なことを話せること。
相手の大事にしていることも、理解しようとできること。
違いが出たときに、すぐに切るのではなく向き合えること。
そういう関係のほうが、結婚後は強いこともあります。
価値観が合うとは、
最初から完璧に一致していることではなく、
大切なことを一緒に考えていけること
なのかもしれません。
まとめ
結婚相談所でご相談を受けていると、
「価値観が合う人がいい」という言葉をよく耳にします。
それ自体は、とても自然なことです。
実際、価値観は結婚相手を考えるうえで大切な要素です。
でも、価値観が合うとは、
何もかも同じということではありません。
会話が盛り上がること。
趣味が合うこと。
考え方が似ていること。
そういうものも安心材料にはなります。
ただ、結婚生活で本当に大切なのは、
違いが出たときにどう向き合えるか、
大事なことを話し合えるか、
お互いの考えを理解しようとできるか、という部分だったりします。
婚活で「価値観が合うかどうか」を見るときは、
同じかどうかだけではなく、
違いをどう扱える相手か
という視点も持ってみると、見え方が変わることがあります。
価値観が合う相手とは、全部が同じ人ではなく、違いがあっても一緒に考えていける人なのかもしれません。
